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喪中はがきについて

喪中はがきはいつまでに出せばいいの?

喪に服すとは

家族や近親者が亡くなった時に、その死を慎み、静かに過ごすことを「喪に服す」と言います。
そして喪に服す期間を「喪中」と言います。
明治時代には法律で喪中期間が決まっていました。
それが現代にも引き継がれ、一般的に父母の場合は亡くなった日から49日間を喪中とし、その間は亡くなった方の死を慎み、喪服を着用し、お祝い事を慎む期間になります。
喪中の範囲は2親等です。
忌中は故人をお祀りして供養する期間で、1年間が一般的です。
さすがに喪服を1か月以上も着るというのは現実的ではないので、実行されていません。

喪中に際して

喪中や忌中の期間は、故人の身内は慶事や祭事を避けて、神社への参拝や、結婚式などの祝い事、海外旅行、家の新築・改築なども慎み、祝い事への招待があった場合、先方の了承を得るのが基本でした。
さすがに、招待について先方の了解を取ることは、あまり聞いたことがありませんが、今でもこの考え方は健在です。
もともと「喪中」は「死者が出たことによって、ケガレが親族にうつったので、まわりに拡げないために、一般社会との関係を絶つ」という土着信仰からスタートしています。
そこに、仏教の49日や神道のケガレの思想などが入り、現在の形が出来上がりました。
地域によっては喪中の期間に、夜明けまでお酒を飲むことを禁止するところや、殺生を禁止していることから、釣りや調理なども禁止の地域もあります。
地域によって大きく異なるので注意してください。

喪に対する宗教。
国の違い

宗教によっても違いがあります。
キリスト教やヒンズー教などには、喪中という発想はありません。
韓国は仏教の影響で喪の発想がありますが、誰でも3日間です。
イスラム教では女性のみに喪の期間がありますが、男性は3日間の追悼だけです。
ちなみに仏教も喪という概念はありません。
古来中国では、親が死ぬと3年喪に服すと言われましたが、春秋戦国時代には、とっても3年も生産的な活動をしないようでは生きていけないと、1年に簡略化しています。
漢の時代に入ると、喪はさらに縮小されて、36日になっています。
しかし、後漢の時代には政府が官僚に対し、現在の価値で3億円に相当するような莫大な助成金を拠出し、3年の喪が復活しています。

喪中はがきの意味

本題の喪中はがきの話にもどりますが、喪中はがきはいつまでに出せばよいのでしょう。
喪中はがきが、単に喪中であることをお知らせするだけのためなら、不幸があった時にすぐに出せば良いのですが、実は喪中はがきの最大の役割は、年賀状を欠礼するお知らせです。
年賀はがきが誕生したのは1899年です。
それ以前には喪中はがきは存在していません。
年賀状がお年玉付きになった1949年から年賀状ブームとなり、喪中はがきも「年賀状欠礼の挨拶状」として、一般家庭に拡がっていきました。

喪中はがきと寒中見舞い

年賀はがきの受付期間は普通12月15日からなので、喪中はがきは年賀はがきを書き始める11月中旬から12月初旬頃に到着するように投函します。
ただし、不幸は突然にやってきます。
年末に亡くなられた場合は、喪中はがきは当然間に合いませんし、場合によっては年賀状を投函した後になることもあります。
このような場合には、年賀状への返信や寒中見舞いとして対応します。
寒中見舞いは通常松がとれる1月8日から立春の2月8日までに到着するのが一般的です。
喪中の人への寒中見舞いに加えて、もらった年賀状への返礼、喪中に来た年賀状への返礼、喪中と知らず送ってしまった年賀状のお詫び、年賀状を送ってしまった後に不幸があった場合のお詫びなどに利用されます。
立春を過ぎてしまった場合は「余寒見舞い」とします。

まとめ

今回は喪中についてのミニ知識と喪中はがきについて説明しました。
ここにあげたような、一般的なマナーを守って、喪中はがきを出しましょう。

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