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喪中はがきについて

喪中はがきのデザインに使われる蓮とその意味

宗教的な意味が深い蓮

蓮は芙蓉(ふよう)や池見草(いけみぐさ)などたくさんの異称を持つ植物です。
蓮の花及び睡蓮には、蓮華(れんげ)という呼び方も広く知られています。
池や沼に浮いているイメージが強い蓮ですが、水面から下が根というわけではありません。
根は地中深くにあり、地中から既に茎を延ばし、葉と花の部分だけが水面に出ている構造をしています。
ちなみに野菜として知られる蓮根は「根」という漢字が当てられていますが、根ではなく地中の茎です。
葉は丸く撥水性があり、花托は蜂の巣のような見た目をしていることから古くは「はちす」と呼ばれていたそうです。
泥の中から美しい花を咲かせる蓮は、仏教において非常に重要な意味を成す花でもあります。
仏の慈悲や智慧の象徴として如来像の蓮華座が作られたり、常花という仏前に供える仏具にもなっています。
一蓮托生という言葉も、極楽浄土に往生するときに同じ蓮の上に生まれ変わるという仏教の思想から生まれた言葉です。
仏教以外でも、ヒンドゥー教ではラクシュミーという女神の象徴として蓮華が取り挙げられており、蓮の神秘性がうかがえます。

喪中はがきでトップの人気を誇る蓮

仏教的な意味でも文句なしに喪中はがきのデザインとしてふさわしい蓮。
蓮が描かれた喪中はがきは、内容を確認するまでもなくそれだと気づくことができるくらいです。
どんな年代にも幅広く親しみがあるため、最も無難なデザインであるとも言えます。
喪中はがきのデザインとしても蓮のモチーフは多いため、デザインを選ぶことができる点もポイントです。
実際の蓮はピンクが多いですが、デザインとして他の淡い色を着色しているものや、水墨画にしても映える花でもあります。
また、花言葉としても「休養」「清らかな心」など、故人を偲ぶ思いが込められることでしょう。
喪中はがき以外にも、会葬御礼など弔事のあらゆるシーンでモチーフとされやすいことから、デザインと併せて思い出を振り返るのも素敵です。

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