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年賀状について

私製の年賀状を作る際の注意点

年賀状で遊びましょう

年賀状というとお年玉付の官製年賀はがき(民営化後は郵便年賀はがきが正式名称)を想定しますが、私製の年賀状もビジネスを中心に利用されています。
今回は、官製年賀はがきにはない自由度や特徴を持つ私製の年賀はがきについて解説します。
私製はがきはイカの干物を使ったはがきなど、アイデアはがきがよくありますが、年賀状として送付する場合は、そこまでの自由度はありません。
年賀状の郵送料62円で、年賀状扱いで送付するためには、定形郵便物の規定におさめる必要があります。

サイズや重さ

定形郵便物のサイズは最大、長辺が23.5cm、短辺が12cmの長方形である必要があります。
最小のサイズも規定されており、長辺が14cm、短辺が9cm以上となっています。
さらに、私製はがきとして認定されるのは、重さは2gから6g、厚さが郵便はがき0.21mm以上で、紙質は郵便はがきの同等以上となっています。
このサイズ以外は、第1種郵便物扱いになるので、通常の郵便物として扱われます。
年賀状のように正月にまとめて配達されるのではなく、ポストに投函される日程は運まかせということになるので、送り方にも注意が必要です。
ちなみに、はがきは第2種郵便物という規格になります。

いくつかの約束事

私製はがきには、もうひとつ約束事があります。
宛名面の上部あるいは左面に、「郵便はがき」あるいは、「POST CARD」の記載が必要です。
また、切手を貼る欄の下に、「年賀」という文字を赤で記入する必要があります。
用紙は郵便番号や宛名、郵便はがきなどの記述が読みやすい、白色か淡い色のタイプの用紙を使います。
濃い色の用紙を使う場合には、シールなどを利用し、上記の記載内容が読める状態にする必要があります。
紙質については、色々な用紙が利用できるので、厚さと重さを考慮に入れて選んでください。
広告などを入れる場合は、宛名面の半分以下の面積で、宛名面と広告が仕切られていなければなりません。

印刷や加工に関する規定

切手を貼る位置の枠を印刷する場合、縦型の場合は左上、横書きの場合は右上に、長辺から35mm、短辺から70mmの位置の中におさめます。
郵便番号の枠を印刷する場合は、金赤、あるいは朱色を使う必要があります。
色については、インキ会社の色見本や、色彩関係の資料を参考にしてください。
金赤や朱色を使うのは、郵便番号読み取り機の読み取りに適した色だからです。
枠の位置関係も細かく決まっていますので、規定に合わせて設計するか、テンプレートの利用をお勧めします。
また、特殊加工としてはエンボス加工や、ミシン目なども入れることができますが、切手欄や郵便番号欄、宛名などに邪魔にならないようにします。
これらの約束事を守らないと、場合によっては、先方に不足額などが請求され、思わぬ迷惑を先方にかけてしますので、規定を順守するようにしましょう。

私製はがき年賀状のメリット、デメリット

私製はがきで年賀状を作成することのメリットは、規格さえ守れば、デザイン面などで自由度があることです。
費用面ではコスト高になってしまいますが、圧着はがきなどを利用して、情報量満載の個性的な年賀はがきを作成することもできます。
通常のお年玉年賀はがきは、宛名の記入間違いなどがあると、郵便局で新しい年賀はがきと5円で交換してもらう手間がかかりますが、私製はがきであれば、多少余計に印刷しておけば、印刷代の中で処理できます。
私製はがきの欠点は、なんといってもくじ引きが付いていないという点ですが、お年玉付年賀切手を利用すれば、解決できます。

まとめ

年賀状は「郵便年賀はがきを利用する」という常識を打ち破って、ユニークで楽しい年賀状作に挑戦するのも良いかもしれません。

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